筋肉には、あらゆる努力と愛情と根気が詰まっている。
私には無い。
先日体調を崩した。喉が痛い。明らかに喉がおかしい。咽頭の奥で細菌がヒップホップを嗜んでいる音がする。
痰も鼻水もくしゃみも咳も出た。
声もハスキーボイスからおっさん声まで、種々、取り揃えた。
職場の人は心配してくれるが明らかに休めるような状況ではない。
病院に行くタイミングもない。最悪の事態。
こんな時が、年に8回くらいある。美容院に行く回数よりも多い。お薬手帳がここぞとばかりにカバンの中で主張している。
やあ、先月処方された薬はこれだぜ?健忘症のお前のためにしっかり覚えておいてやったぜ
胃薬
べつに病弱アピールをしたい訳では無い。ようするに健康を維持するために馬鹿みたいに余計な経費がかかっているという事実があるのだ。
すこぶるコスパが悪い、じゃあどうしたらいいか。
風邪をひかないために、予防する。
これはあたりまえ、では何をするか。
手を洗う、アルコール除菌タオルを常備する、イソジン薄めないタイプCでうがいする。歯を磨く、早く寝る、養命酒を飲む、偏食しない....
全部やってる。なのに風邪をひく、なんで?
え?なんで?オールもしないし、酒も浴びないし、タバコも吸わないのに何?お前何?
そして気がついた。「筋肉が足りない」
たるんだ肉、引き締まらないナイスボディ、猫背になで肩、もう明らかに筋肉がついてない。
話によればFEELCYCLEに頻繁にに通っている上司は風邪をひかないらしい、よく考えてみれば黒塗りムキムキマッチョが入院しているのを見たことがない。思えば黒塗りムキムキマッチョは、歯医者にも来ない。この超絶理論......どう考えてもナイスアイデアなのでは?グッジョブ!ありがとう!人類すべてに感謝!(先輩が生きとし生けるすべてに感謝すると運気が上がると言っていた)
筋肉をつけるのにお金はかからない、かけようと思えばいくらでもかけられるが、つけること自体無料。かかるものといえば根気と愛情と時間。そして勇気。アンパンマンはムキムキではないが。
もし筋肉が付けば
階段を登ることを躊躇うこともない。
ちょっと1駅も電車に乗らず走ればいい。
超展開!SUPER COOOOL!
筋肉は細菌に勝つ!
筋繊維でウィルスを殴って殺す!
よお!ミオシン!来いよ!アクチン!
魅惑のマッスルボディーが
お前の心もノックアウト!
筋肉こそ健康!
筋肉こそ節約!
筋肉こそ最大の慈愛!
と今、気が付いた。天才かもしれない。今日を筋肉の日にしよう。国民の祝日にしよう。
でも私には無い。まだない。今度つける。今度ね。