液状化プリン2

頭がキャパオーバーした分をこっちに移行しています

健康診断が合格をくれない

去年の健康診断の評価は「B」。

若干年齢23にして衝撃を食らったのが記憶に新しい。

詳細はヘモグロビンのあの糖尿病を評価する数値がヤバめ、少々嗜みを持ったヤバめとのことだった。あと白血球がちょっと足らない。

 

別に日常生活で支障をきたすレベルのことじゃないし、そうだったからと言って糖尿病の治療をするわけでもない、絶妙にちょっと悪い評価だった。

 

でも医療従事している当方、どう考えても医者の不養生になりたくなくて、今年は健康診断の1カ月前から綿密な準備をした。

 

まず食事、野菜を中心としてもうそれはヤギか馬かと言わんばかりにサラダを食べた。タンパク質も取った。主にチキンで、カルシウムも取った、おやつはチーズにして朝ごはんはひたすらグラノーラを食べて人体がグラノーラになるのが早いか食物繊維になるのが早いかといったところまでやった。食事は完璧だった。足らない分はサプリを飲んだ。多分大丈夫、少なくとも去年はのべつ幕なしにフラペチーノを浴びていた。

 

そして運動、ダイエットをしたかったのもあって走り始めた。はじめは0.8kmでこの世の終わりといわんばかりの悲鳴と嗚咽と腹痛を訴えるゴミだったが今では5km走るようになった。走っているときは基本的に妄想をしているか、音楽と一体になって奇妙なリズムで頭部を揺らすなどしてリズムを乱している。

 

最後に睡眠。ここに関しては小学生になった自分を想像して7時間確実に寝るようにした。きっと成長曲線がイケイケのときは成長痛で足が痛いんだろうなとか、心も体も小学生の気持ちで寝た。よく寝た。

 

あと養命酒のんだ 

 

 

 

 

どう考えても健康診断の結果はAAAAAAAになる予定だった!!!!!

 

 

 

 

 

結果「C-(生活注意)」

 

 

 

 

なんでやねん!なんでやねんねんねん!ニンジャリバンバン!!

 

詳細は白血球がやたら多いとのことだった。

 

前回少ないって言われたから今回ちょっと多めに作っといたら、まさかこんなことになってしまうなんて思わなかった。在庫管理苦手なのかな?多分そう

 

 

自分の得意分野だとか、苦手なことだとか、できることあればいくらでも改善する意思も行動も準備もするけど白血球の管理が苦手ってどういうこと?

 

逆上がりが苦手とかそういう分類じゃないんですけど。服薬すればいいとかならまだしも、生活注意ってなに?

生活のこれ以上何を気を付けたら白血球が適切な数字になるの?

さすがにわからん教えて血液のマスター、

来年こそは絶対に健康診断に勝って堂々と仕事をしたいからさ、頼むよ。

 

骨髄に毎日激励でもなんでもするからさ、安西先生、白血球管理、したいです。

スタバのコーヒーセミナーが死ぬほど良かった話

私の名前はぉっょ。スターバックスが大好き。

スタバのことはよく分からないが、お店の感じとか、客層とか、店員さんのおしゃべりなところとか、漠然と好きで、漠然と課金していた。

 

ある日、スタバの民のオオハシさんと、林檎さんが

「コーヒーセミナーに行きませんか?」

と声をかけてくれた

 

一人で行くには

心細くて敷居が高くて

でも、どう考えてもスタバのことがもっと好きになるだろうなと思っていた

「コーヒーセミナー」というイベント。

 

断る理由なんてなくて、二つ返事で参加を決めた。ワクワクで死ぬかと思った

 

そしてスタバの民と満を持して

 

おいしい いれ方

アイスコーヒー編 

 

に行ってきたという話をする。

 

都内某所。

コーヒーのコの字も分からない私は本当に味の違いなんて分かるのか?こんな高尚なイベントに参加して「フルーティですね!」なんてバラエティに富んだ感想を言えるのか.....?と不安でいっぱいだった。

いかんせん、苦いと酸っぱい以外での表現がわからない。

店員さんになる人は、きっと味細胞が沢山あって、私と違う味覚を持ってしてそのようなことが言えるんだ、特別な存在なんだ!ヴェルタースオリジナルみたいに!と思っていた。

 

先に支払いを済ませ手始めにKATIKATIブレンドのアイスコーヒーを試飲カップにて頂く。さっぱりしていて美味しい。(この時点ではこの感想しかなかった)

セミナーの受講層としては、20~40代で、女性7名、男性1名という比率で、落ち着いた人が多く、全員玄人臭がしていて、なんかかっこよかった。

そのうちの一人は数えきれないほど受講していて、全セミナーを受けると貰えるレザーパスポートケースに身を包んだ書き込みまくった分厚いパスポートを持っていて、超かっこよかった。初心者の私にも優しく気配りをしてくれ、大好きになった。(私はセミナー番長と呼んでいた)

 

手始めにコーヒーが出来るまで、煎り方や産地の話をしつつ、コーヒーの飲み比べをしこたまやる。量もちょうどよく、セミナーをしてくれる人のペースがゆっくりであったため、メモも取りやすく、時間に余裕があった。

 

はじめの飲み比べは

ケニア、コロンビア、イタリアンロースト。

 

指導された通りカップを手で押さえ、隙間から香りを嗅ぐ。そしてミスト状に口腔内に散らし、全体で楽しむ。するとどうか。

 

「フルーティな香り」「キャラメリゼが~」

「口に残る香ばしさがたまらなく~」

 

あの、店員さんしかできないと思っていたワードが出るわ出るわで感想と感動が止まらない。

ちょっと苦手だと思っていたケニアも、こんなにフルーティだとは微塵も思わなかった。というかもはやこれはいつも飲んでいるそれではない。新世界、新境地。

アイスコーヒーってこんなに美味しいの?

これどうやっていれるの?

それをゆっくり今度はハンドドリップとコーヒープレスにて教えてもらえる。

魅力の至れり尽くせりである。

コーヒープレスというのは今回初めて知った器具だったが、

ハンドより簡単で味にムラがなく失敗も少ないので非常におすすめだそう。

多分今度買う。

プレスは油分も抽出されるので味がペーパーと違いダイレクトに出るためどう考えても良い。良さしかない。

 

お土産や、一緒に出されるフードを含めて

2時間3000円という価格設定は良心的すぎる上に、得られるものが多すぎる。

最高。つまりこれは最高ということ。

 

あまりに詳細を書くとネタバレになってしまうので概要と受けたパッションをメインに記述してみた。気になったら絶対受けてみてほしい。私は全制覇欲が高まった。

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最高。スタバはやはり最高。以上です。

 

 

 

 

 

 

 

 

この記事は花屋で働く男性が節操なしに好きな人の妄想です。その1

これは、妄想です。

間違っても現実と混同しないよう注意して読みましょう。

 

「ツチダフラワーショップ」

商店街の出口付近の角に構える花屋の名前だ。

そこは50代の夫婦が二人だけで営んでいて、商店街でも信頼と実績を誇る立ち位置にいる。

俺はそこの一人息子として生まれた。

 

「春(しゅん)!そこに置いてある鉢、全部倉庫に移動させるの手伝ってくれない?」

「・・・・無理。今から出かけるから。」

 

ふいと顔を向けて店を後にする。俺はこの花屋が嫌いだ。

 

 

 

昔から両親は、俺をよくかわいがってくれた。ただ、それと同じくらい植物にこれでもかというほどの愛情を注いでいた。はじめはそれが気にくわなかった。

 

正直、いくら頑張っても花屋で億万長者にはなれない。なのに好きというだけで自分以上に植物に手をかける。

両親の経営スキルと素材への妥協のなさは金も時間も多く浪費するもので、朝3時から仕事にでて夜遅くまで働く労働体型はどう考えても割りに合わなかった。

そんな働き方で子供を産んだものだから、花に嫉妬するのは造作もないことだった。

朝起きてもセリで両親はおらず、昼間は冷めたお昼ごはんのチャーハンと書置きだけ。

そんな家族を奪う植物や店を、小さいころは何度つぶしてやろうと思っただろうか。

でも、ちいさな自分の良心が語りかけてきて、毎度けんかになる。

 

「そんなことをして母さんや父さんは喜ぶのか?」

「息子をほったらかしにしてまで守る店って何?」

「父さんと母さんから植物を奪ってまで得たい愛情なのか?」

 

尽きないこのモヤモヤと徐々に完成していったひねくれた性格を直してくれる友達は誰もいなかった。パソコン大好き陰キャマンとして確立し、教室隅を獲得した青春時代を過ごした。

 

そして月日が20年も経った。年は28。

花屋とは一切無縁のSEの仕事に就いた。

必要事項しかコミュニケーションを交わさず、タスクをコツコツと消化する社風が自分に合っていた。

 

そして話は劇的に変わるが第一次結婚シーズンの渦中にいた。28だから。

 

こんな性格のおかげで友達は少なく、最初に行った結婚式は職場の先輩のものだった。

 

「おい、しゅん。お前彼女まだいねえんだろ。式の時のテーブル。2人くらい嫁の友達でかわいい子呼んでやるよ。俺、頭いいだろ?ご祝儀はお前の結婚式で返してやる。」

 

そういった先輩は本当に隣にかわいい女子を座らせてきた。

 

肩からレースになっている紺のワンピースに、やわらかそうな髪はアップでまとめてあった。彼女が肩を揺らして笑うたびにおくれ毛がひらひらと揺れている。

 

正直ドストライクだった。めちゃくちゃかわいい。スプーンをもってソロソロと飲むスープでさえかわいく見えた。あ、笑った。なにあれかわい~・・・

 

 

ただ、一人というわけではなく、もう一人仲のよさそうに話す同僚の男がいた。

知り合いがいるなら俺に話かけることはないだろう、運は相変わらず回ってこないなと思いながら静かに食事をしながらケーキ入刀を眺めていた。

 

披露宴も一息つき、机の中心にあるフラワーアレンジメントをばらして持って帰っていいですよというアナウンスがされ、彼女は率先して花を分け始める。

ふと彼女とその同僚の会話が耳に入った。

「私、このカスミソウって花、すごく好きなんですよね。」

「へえ、秋本さんって花好きなんだ。前はすぐ枯らしちゃうから生花は苦手とかって言ってなかったっけ?」

「そそ、そうですけど!カスミソウだけはなんか、なんかちがうんですよ。目が離せないっていうか。」

「それって枯らしたやつそのままほっぽらかしてあっるだけなんじゃないの~w」

「ちがいますよ~~~~~~~!!!!!!も~~~~!!!」

 

顔を赤くして話す彼女と同僚との会話を聞きながら、なんでかはさっぱりわからないがやけにムカついていた。

はあ?枯らした花とドライフラワーの違いも分かりませんかァ?

そもそも生花は処理も維持もちょっと大変だけど

咲いている時にほのかにする花の香りも、目をひく鮮やかさも、部屋をぱっと明るくするような気分にもできるんですけど~~~~~~~~~~~~~~~~?!??!!??!!?!?

なんなんだあいつ~~~~~~!???!?!?!

この怒りはなぜか顔に出ていたらしく

「あのう・・・・・・」

と分けた花をもって声をかけてきた彼女は少し心配そうな顔をしてこちらをのぞき込んでいた。

 

「ひっあっはい!はい。なんでしょうかすみません」

返事がもたつく。ああもう!クソダサいじゃんおれ!

「あっお花を分けたのでよかったらどうぞ」

そういって彼女は先ほどの花を束にして差し出してきた。

「あっあああありがとうございます。すごくきれいですね。ああこれはカスミソウ、ピオニーもバラもこんなにいいんですか。」

「もちろん!お花、詳しいんですね。男性でこんなに知っている方、初めてお会いしました。」

「えっあっ、、いやいやそんなに知りませんよ、たまたまです。ありがとう。今日は相席がこんなですみませんでした。良い結婚式でしたね。」

「こちらこそ!さわがしくしてしまってすみませんでした!あの、これもしよかったら」

そろりと小さくたたんだナプキンを押し付けるようにして渡すと、足早にかけて友人グループの中へ溶けて行ってしまった。

なんだろう。と思ってたたまれた折り目を開くと「わたしのLINEです。Hana7986」と小さい文字で書いてあった。

 

 

…マジか。ままままままままままっままじか。

 

 

つづく

 

 

 

 

つづく

 

 

 

尊敬できるの進化形が「好き」の人の末路

恋が成就しない芸人として有名な私ですが、

 

恋愛は「片思い」という点においてだけ

死ぬほどした自信がある。

 

なにしろ人を好きになりすぎる。やたら人に恋しがち。みんな好きになる。

 

1回好きだなと思った途端に好きの閾値限界までその人のことを目で追うし、

会話に参加したくてソワソワしているし、

帰り際、なんだかかさっぱりよく分からんけど「かっこよかったな」って思う。

 

でもその好きになる原点というか、

好きになったきっかけは全く分からなくて、

ずっと片思いした人達のことを

思い出していたら、ある共通点を見つけた。

 

 

めちゃくちゃ尊敬している。

まじリスペクトしている。

 

その尊敬すべき点は、その好きになった人によりけりだけど、生き方だったり、仕事での向き合い方だったり、考え方だったり。

 

もうその時点で私の中では「天上人検定1級」に合格している。

だから日々好きが募っても、

雲の上の人すぎて血圧も上がるし、脈拍も上がるし、spO2は下がるし、IQはなくなる。

結果会話も弾まずユーモアの聞いた返事もできず感情だけが暴走して顔が沸騰してしまうのだ。

 

だからいつまでたっても自分の一方通行な愛情で告白するから、絶対に振られる。振られるということに関しては、右に出る者はいない。手当り次第恋している訳では無い。4年間とか、温めに温めて振られている。最高級熟成失恋。

 

いくら好きでも、人とキャッチボールできないようじゃまったく今後が見えてこない。

 

 

心が喪女なのである。夢小説ならたくさん読んだ。

 

しかも、この好き理論はクソでかい弱点があって

尊敬=好き

は愛情を受け取って得た感情ではない。

まったく面識がなくても、その人のことが尊敬できた時点で発生するイベントになる。

 

じゃあ逆はどうか。

好き⇔尊敬

 

自分が尊敬する人は、自分みたいな人に固執しないと思ってしまう。 

 

だからお先真っ暗というわけ!

 

 

これをこれからどうやって矯正して、

愛情を正しく処理し 、

愛情を正しく生産して行けるか

勉強していかないといけない。

 

前途多難というわけ!

 

 

 

 

筋肉は、あればあるほど節約になる

筋肉には、あらゆる努力と愛情と根気が詰まっている。

 

 

 

 

私には無い。

 

先日体調を崩した。喉が痛い。明らかに喉がおかしい。咽頭の奥で細菌がヒップホップを嗜んでいる音がする。

痰も鼻水もくしゃみも咳も出た。

声もハスキーボイスからおっさん声まで、種々、取り揃えた。

 

職場の人は心配してくれるが明らかに休めるような状況ではない。

病院に行くタイミングもない。最悪の事態。

 

こんな時が、年に8回くらいある。美容院に行く回数よりも多い。お薬手帳がここぞとばかりにカバンの中で主張している。

 

やあ、先月処方された薬はこれだぜ?健忘症のお前のためにしっかり覚えておいてやったぜ

胃薬

 

べつに病弱アピールをしたい訳では無い。ようするに健康を維持するために馬鹿みたいに余計な経費がかかっているという事実があるのだ。

 

すこぶるコスパが悪い、じゃあどうしたらいいか。

 

風邪をひかないために、予防する。

これはあたりまえ、では何をするか。

 

手を洗う、アルコール除菌タオルを常備する、イソジン薄めないタイプCでうがいする。歯を磨く、早く寝る、養命酒を飲む、偏食しない....

 

全部やってる。なのに風邪をひく、なんで?

え?なんで?オールもしないし、酒も浴びないし、タバコも吸わないのに何?お前何?

 

そして気がついた。「筋肉が足りない」

 

たるんだ肉、引き締まらないナイスボディ、猫背になで肩、もう明らかに筋肉がついてない。

 

話によればFEELCYCLEに頻繁にに通っている上司は風邪をひかないらしい、よく考えてみれば黒塗りムキムキマッチョが入院しているのを見たことがない。思えば黒塗りムキムキマッチョは、歯医者にも来ない。この超絶理論......どう考えてもナイスアイデアなのでは?グッジョブ!ありがとう!人類すべてに感謝!(先輩が生きとし生けるすべてに感謝すると運気が上がると言っていた)

 

筋肉をつけるのにお金はかからない、かけようと思えばいくらでもかけられるが、つけること自体無料。かかるものといえば根気と愛情と時間。そして勇気。アンパンマンはムキムキではないが。

もし筋肉が付けば

階段を登ることを躊躇うこともない。

ちょっと1駅も電車に乗らず走ればいい。

超展開!SUPER COOOOL!

筋肉は細菌に勝つ!

筋繊維でウィルスを殴って殺す!

よお!ミオシン!来いよ!アクチン!

魅惑のマッスルボディーが

お前の心もノックアウト!

 

筋肉こそ健康!

筋肉こそ節約!

筋肉こそ最大の慈愛!

 

 

と今、気が付いた。天才かもしれない。今日を筋肉の日にしよう。国民の祝日にしよう。

 

でも私には無い。まだない。今度つける。今度ね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

出来てますか?忖度

そん‐たく【×忖度】

[名](スル)他人の心をおしはかること。また、おしはかって相手に配慮すること。「作家の意図を忖度する」「得意先の意向を忖度して取り計らう」コトバンクより引用

 

去年はこれができなくて死ぬほど怒られた、

なにをどうがんばってもできなくてアスペと錯覚して精神科まで行った。

健康だと言われた。

 

メチャメチャ難しいんだ。

相手を忖度する。

ということ

 

できる人はできない人を理解するためには死ぬほど努力する必要がある、大抵の人は忖度できない人のことなど考えない。

 

呼符でプロトアーサーが出る人はウン万かけてもプロトアーサーが出ない人の気持ちは忖度しない、スクショが無慈悲にSNSに載る。というかそんなとこまで忖度していたら気が滅入る。

 

今回は個人間への尊重と忖度の話。

 

できる人はできない人に、親切心と皮肉を込めて?こう言ってくれる。

 

「時々思うけど、ほんと相手への忖度がねえよな」

 

 

ば、ばか......!お前その発言が1番忖度してないよ!

 

言われた方は

 

「え....?ごめん.....?

 

 

 

 

(今まで一生懸命やっていると思っていたのに、できてない?!?!?!?!

えっ時々ってなに?!

頻度なに?!

中学時代の野球部くらい?!

それとも科学部くらい?!   )」 

 

もうパニック、マジモンでそれ言ってる?

 

それって私が剣山ってこと?

周りにささやかなる棘を撒き散らしていたも同等ということ......?

ショックで1週間くらいお腹が痛くなった。

 

人間「できてる」と思っている幻想ををぶち壊された時、何をするかわからない。ちなみに私はチンパンジーになった。何をするかわからなかった。

 

2週間くらいたって、ようやく目が覚めて

「忖度してる人」をよく観察して、どうやったらできるのか考えてみた。

 

まず忖度する人は(長いので忖人と呼ぶことにする)

相手の話をメチャメチャ聞く。

もうこれでもかってくらい聞く。

 

 

聞いて、ここで来ます。

ここで来るんです。

 

 

忖度。

 

 

他人の心、推し量ってる!推し量ってから、返事してる。

 

感情の赴くまま返事するのはダメウーマン。

脊髄で返事していいのは心の自分だけ。

 

しかも忖人は、よく聞くけど、よく喋る。

でも聞いていて不快感がない。

そして、忖度スピード(略して忖スピ)がめちゃめちゃ速い。

え?もう返事できるの?もう忖度し終わったの?電卓級に速くない?忖度のプロか?ってくらい速い。

 

忖度初心者の私は、聞き終わってからの返事がメチャメチャ遅い。

なぜかって?忖度してるからだ。

以前ははしてるつもりになっていたから、今回はきちんと時間をかけることにした。

ただ馬鹿みたいに処理スピードが遅い。

公文に通いたての小学生並みに処理スピードが遅い。

だから、大体サシ出ない時は会話についていけないことが多くなった。

 

話は聞いている。

理解もしている。

ただ、忖度していたら返事をしそびれる。

 

この時期は

 

「ねえちょっとはなしきいてる?!反応して?!」

 

って何度も怒られた。

待ってくれ。

ベスト忖度解答を返事するから待ってくれ。

 

そして最近忖度処理スピードが一向に良くならない原因に気がついた。

一人暮らしだから、会話の機会がテレビくらいしかない。

テレビに話しかけても、というかテレビに忖度してどうするんだ。

答え合わせもできないし、いっこうに会話レベルは良くならない。

 

でも忖度は数がものを言う。忖度しなければ、忖度できるようにならないのだ。

練習あるのみ。数打ちゃ当たる。

 

そして忖スピが上がらないのなら、忖度する尺を何らかで稼げばいいことに気がついた。

天才か。世紀の大発見である。

 

 

 

 

 

 

 

 

「笑ってごまかす」

 

これ。マジでこれ。今日は「ヘラヘラ笑ってんじゃねえよ笑」って怒られたが

 

印象は下がらないし、

笑ってれば返事をする時間も稼げる。

 

よし、忖度できるぞ!相手の心、推し量れるぞ!

 

 

これなら初対面で「アクの強いヤツ」から脱却できる!合コンもモテモテだ!

 

 

ここまで読んでくれた人はきっとこう思うだろう。

 

 

 

 

 

 

「一生分の忖度を見た。」と

 

 

 

 

でもこうも思うだろう「忖度したくなってきた」とね。

iPhone を修理した時に湧いた情について

正月に親戚が集まった。

吉祥寺の居酒屋の掘りごたつで、せっせと席につく。

 

やれ、去年は○○ちゃんが結婚したとか、

就職が決まらないとか、彼氏は一体いつになったら出来るんだなどと、たわいもない話が続く。

 

事件はその時に起きたのである__

 

普段聞かない音が出た。

膝「バリッ」

 

 

バーフバリのバリではない。

マヘンドラでも、アマレンドラでも、バーフバリではない。

 

音の犯人は最愛なるパートナー。

iPhoneだった。

 

画面が割れた。初めてだった。まさか膝で割るとは。

 

損傷は画面のみで、それ以外の操作に差支えはない。

ただ見た目が、あまり良いとは言えない状態。

 

約2ヶ月、画面の交換を渋った。

めんどくさい、めちゃめちゃめんどくさい。

 

まずGeniusbarを予約しないといけない。

 

なにだそのおしゃれな名前は、アップル修理店、じゃだめなのか?

そしてファッショナブルでシンプルな予約画面はなんだ

 

もうちょっとダサくて親しみのある画面じゃだめなのか、あなたは何人目の......みたいな。

昔の黒歴史同人サイトみたいな。キリ番踏んだら修理無料みたいな。ないね。

 

 

そして今日。ついに。ジェニェァァェォェスブェハァに行ってきた。大都会某所。

 

なにやら難しいことを言われて3割くらいしか理解出来なかった。おしゃれ用語を連発するな。

画面修理ではなく、本体交換という形で手続きしますのでお待ちくださいと言われ敷設されている席に腰をかける。

 

ふと、交換を待っている間に思った。

 

iPhoneないけど今何したらいいんだ...?

何をして過ごせば......?

カバンの中には化粧品、財布ハンカチ、ノートしかない。

あまりに手持ち無沙汰過ぎてカフェラテを頼んでみたりした。美味しい。

 

ノートに書き物でもする?

ボールペンないけど......

財布のレシートを整理して家計簿をつける?

アプリ......

明日以降の予定確認する?

アプリ....

ブログの更新する?!

アプ......d%tjvyiodxaaaaaaa@@@!!!!!

 

そして気がついた。

依存しすぎでは?本の1冊も入ってない?iPhone無くなったら一体全体どうなってしまう?

もしかして米津玄師のlemonの歌詞は壊れたiPhoneと持ち主の曲だったりする?

 

とかなんとか考えていると新品がやってきた。

お待たせ致しましたーとか言われて、プラスチックのピロピロがついたピカピカの新品が!

やったー!これでもう安心だー!と思って支払い済ませて説明聞いて

 

いざ、

 

 

 

 

iPhone「こんにちは。パスワードを設定してください。指紋を登録してください」

 

 

..............

 

え、なんにも、なんにも覚えてないの....?

 

バズって通知まみれでアツアツになったり、寝落ちしたおつよを起こしてくれたり、仕事で見知らぬ地に行った時にやたらヘイシリ!ヘイシリ!したのも、覚えて......覚えてないの......?!??!

 

写真の思い出もない、普段聞いてる音楽も、映画のレビューも、Twitterもアカウントが登録されてない。

 

そこにいるのは初めましてのiPhone

 

ここで初めて、この感情は喪失感であると気づく。

きっと好きな人と会えなくなったり、

大事にしていたものをなくしたりした時に湧くやつ。

これか。これだよ。

 

なんだかんだ一番のバディ。おつよのことはなんでも知っている。

起きる時間も、気持ち悪い顔でソーシャルゲームのガチャを回していることも。養命酒スタンプを友人に送り付けていることも。

 

そのiPhoneがもう、もういない。

 

そう思ったら帰りの電車でひどく落ち込んで、はやくバックアップの復元しようと思いました。はやくかーえろ!あっSuicaもない!