この回りくどさで愛を歌ったらノーベル平和賞が取れる
例えば。彼氏の家で焼きそばを作る。
女「もうすぐできるから。おはしこれでいい?」
彼「美味そうだな~~~(背後から手を回してくる)」
女「やだ、火がついてる。また後でね」
彼「ちぇ~~~、皿これでいい?」
女「うん、ありがと」
食卓を囲む2人
彼「うまいな~~~こういうのって誰に教わるの?」
女「おばあちゃんと一瞬だけ一緒に住んでた時あってね、その時にこうやるといいよ~~~って教えてくれたの!私おばあちゃん大好きでさ~~~、この間なんてね!おばあちゃん、私の名前を呼ぼうとして親族全員の名前言い始めてどれだったか迷ってたの!痴呆なのか記憶力がいいいのかわかんないよね笑」
彼「めっちゃ面白いばあちゃんだな~~~!」
......
おかしい所は少々、目をつぶっていただきたいところではあるが、これが円滑なコミュニケーションというか、一般的な会話というか、何1つ違和感のないシチュエーションである。
これが、彼氏であり、彼女になれる2人。
おつよの場合はどうだろうか。
女「もうすぐできるから。机片してくれる?お箸はこれ使っていい?私はディスポの箸の方がいいの?」
彼「いや、割り箸って言えよ....おれあんまそういうの気にしないからお前がよければ普通の箸使って。」
女「わかった」
彼「皿はこれでいい?」
女「うん、ありがとう。」
食卓を囲む2人
彼「うまいな~~~こういうのって誰に教わるの?」
女「ありがとう。おばあちゃんに作り方を教わったから、その通りに作っただけ。実際「焼きそば」というのをレシピ本で学習したわけじゃないから正しいのかどうか分からない。ただ、今まで生きてきた人生の中で焼きそばにそこまで考察する時間を設けたことはなかったね。」
彼「そ、そっか...料理上手なばあちゃんなんだな.....」
これなんだよ!!!!!!!!
こうなっちゃうんだよ!!!!!!!!!!!
分かるかい???????
この、この苦悩が分かるかい???????
これは焼きそばだからまだこだわりがないから良い。
ただな、コーヒーやら紅茶やら少々かじったものになってみろ。
うんちくで部屋中の空気が吐く息でいっぱいになる。呼吸という概念が死ぬんだ。
ずっと喋ってる。
もう知識のひけらかしとかじゃないんだ、生命活動としての「こだわりの説明」が入ってしまうんだ。
馬鹿だろ。
うるせえ黙って飲んでろ!!!!!!!!!!!って
言って?言ってね?
我が友人、心の優しい人達よ、どうかお許しください、認識しています。
この、この回りくどさを。